再会

クリスマス前のねじ込み仕事で死ぬほど忙しい、忙しいと嘆きながらも、
押さえの韓ドラは逃さずチェックし、
もちろん、「どれだけ好きなの」と「プラハの恋人」だけど、
時々「火の鳥」をつまみながらね、


そんな息も絶え絶えのところに、
マイダーリンこと夫が買ってきたのが、
ローレンス・ブロックの「すべては死にゆく」。


すべては死にゆく

すべては死にゆく


マット・スカダーシリーズの最新作。
「死への祈り」からもう4年もたっていた。


読みながら相変わらずのサイコキラーには胸糞が悪くなり、そんな悪に押しつぶされそうで息もできないような閉塞感にとらわれながらも、もう一方ではなんだか心地よい場所に戻ってきたような居心地のよさを感じさせる。シリーズものの安定なのだろうか。いや、その居心地のよさはマットとエレインの二人の関係から醸し出されるものだと思う。圧倒的に。


「やつは死んだ、だれがやったかはたいした問題じゃない。私たちは互いの命を救った。そういうことさ」
「だったら別に目新しいことでも何でもないわね。それって私たちが毎日していることよ」


そういうこと。


こういう夫婦になりたいものだわ。ねえ。