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面白かった!
殺し屋の映画だっていうから、もっとシリアスな映画だと思ってたら、
気のいい4人組の殺し屋の話。
もちろんプロの殺し屋だから仕事はクールに片付ける。
でもいったん仕事を離れると、ごくごく普通の男たち。
それはありがちな設定ではあるけど、とぼけた感じは悪くない。
ガハガハは笑えないけど、ちょっとうつむいて肩が震えるくらいの笑いがツボでした。
この映画、目的はもちろん「ナイスガイ」のシン・ハギュン。
いやぁ、よかったね。ハギュンは爆弾のエキスパートって役どころ。
車に爆弾しかけて、携帯でそのスイッチを押すシーン。両手を広げてまるで指揮をしてるかのようで、ここ、カメラワークもいい。
もうひとつは妊婦とダンスを踊るシーン。お腹を意識してるところが可愛い。
そうそう、鉢植えの花を抱えて帰宅のシギョンに「レオン」かよって突っ込み。
そういやぁ、レオンも殺し屋の話だった。
原題は「殺し屋のおしゃべり」って本当?
ハングル読めないから、分からない。辞書ひかなきゃ。
もう1本レンタルした映画は
ソル・ギョングの「私にも妻がいたらいいのに」
タイトルどおりのお話でした。青い鳥だったのね。
ソル・ギョングもチョン・ドヨンも
ハードな役からこんなほのぼの系まで、
何でもできるんだねっていう見本のような映画。
どうしてこう韓国の映画やドラマを見続けるのか、
「私にも妻・・・」を見て少し分かったことがある。
二人の初デートの時に、チョン・ドヨン(役名忘れた)がソル・ギョングにこれ買ってくださいって梨を買ってもらうシーンから、次にはその梨をドヨンが死んだ父親の墓前に供えているシーンが続く。見ている観客には、ああ、そうなのかってわかるけど、ギョングには分からない。この梨を父の墓前に供えるからということをドヨンはギョングには話さないから。ただ彼女の心にあるだけ。
もうひとつのシーン。
ドヨンは死んだ父親に肩車してもらって散歩したんだとギョングに話す。
父親は口笛が上手だったのよ、とも。
ここからドヨンの回想の中で、幼い自分が父親の肩車で散歩しているシーンが始まる。そこに口笛がかぶさってくる。ふっと現実に戻って横を見るとギョングが下手だけど口笛を吹いている。「昔はうまかったんけど」って。それを笑顔で見つめるドヨン。
このシーンはこれ以上続かない、次にはもう別のシーンにつながっていく。
こういうシーンの積み重ねが、懐かしさを伴ってやってくるからなのか。
この2本を見る前にイーストウッドの「ミスティック・リバー」を見たが、
もういいよ、こういう映画は、という感想しかでなかった。
ショーン・ペンやティム・ロビンス、ケビン・ベーコン、役者が揃って
映画として見ごたえがあるが。だから???