「彼らだけの世界」@ヤマハホール

見ましたわ。疲れました。
1996年の映画だからビョンホン26歳。
若い。髪形変。牛柄のジャケット変。ベットシーンたっぷり。
最初の10分で、先行き不安にかられる。これからあと1時間以上耐えられるかどうか。(いえ、もちろん若いビョンホン氏はもちろんいいんだけど、えー、なんというか、照れるので、私が。)で、ストーリーはかなり唐突。ギャングのパシリのラブ(イビョンホン)が仕事で韓国へ里帰り。仕事は黒いかばんを誰かに渡すという仕事。そんなラブがダンサーのチュニャンと出会い、愛しあう。そこへアメリカからかばんを渡す任務代行の友達(ユ・オソン、相変わらずインパクト大)がきて・・・話はそこから急展開。
前半かなり苦戦の私でしたが、後半、ラブとチュニャンの切ない恋物語になると、俄然よくなる。切ない表情がいいもんね。印象的なのはふたりの幻想シーン。二人がやりたい仕事というのが描かれるのだが、「退屈な仕事はいや、なんか面白い仕事」ということで、二人が考えた仕事は

・一人で食事をしている人と一緒に食べてあげる食事のパートナーの仕事。
・雨が降ったときに傘を差しかけてあげる仕事。
・公園で犬の散歩をしている人を見守ってあげる仕事。
前半のストーリーからは想像できない展開じゃありませんか。


時々迷うことがある。今見ているこの映画はコメディなのかアクションものなのか、はたまたシリアスなラブストーリーなのか、判断に迷うときが。いや、そんなこと考えずににストーリーに身を任せれば?という意見もあろうが、でもやっぱり、こころのどこかで、たえず何なのかを判断をしながら見ているようなきがする。「彼らだけの世界」はどうもそこのところが最後までしっくり来なくて、疲れたような。最後の20分は気持が整理されてかなり満足。(誰の気持かっていうと私の気持だが。)

ラストシーンに「やりたい仕事」がでちゃんと活かされていたから、親ばか採点はかなり○です。