*[セリフ]「砂時計」から

ネットがつながらない週末だった。土曜も日曜もプロバイダーさんが来て、なんとか一時は繋がるのだが、ちゃんとした部品交換は月曜だとのこと。今のところ繋がってるから大丈夫か。しかし、ネットが繋がらないと時間に余裕があるというのか(ネットサーフィンしないから)、どれだけ自分がネットに依存しているかも分かって反省できるし、たまにはこんな日もいいなと思う。


で、余った時間で「砂時計」の最終の4話(21,22,23,24)を見る。
友人からかりているのだが、2,3,4,5,6話と最終の4話だけなのだ。途中はハードディスクが壊れて消滅してしまったとのこと。こんなことありなのか!
最後の4話だが、夢中で見てしまった。骨太でしかもドキドキするような演出、ハードボイルとでフィルムノワールなところがあるかと思うと、美しい家族愛のシーンあり、うなるようなセリフもあり、さすが、韓国ドラマ史上最高の作品といわれるドラマだと納得。


テスとヘリンのセリフ


仕方がなかったの


仕方がなかったと、人はよく言う

母の話をしたかな
遊郭を営んでいたが、堂々としていた
一度俺が乱闘をして 停学に
母が職員室で怒鳴った
“友達が殴られているのに逃げ出すのか”
“この学校ではそう教えるのかと”
母は夜ごと 男たちと酒を飲んでいた
だが、かまわなかった
父に対する愛が感じられたからだ
誰にでも分かった
俺は父に嫉妬した
運の良い男とだと思った


何が言いたいの


堂々と生きろ
“仕方がない”なんて言葉は
お前に似合わない


この後国外逃亡をはかるテスの空港のシーンになる。
出発ゲートに入る直前気配にきづいて後ろを振り返るテス。
そこに誰もいないことを確認しゲートに入るが、
柱の陰にヘリンの姿がある。
ヘリンはテスがゲートに入ったことを確認し、空港を去ろうとするが、出口の直前に気配を感じ後ろを振り返る。すると上から見下ろしているテスと視線が合う。しばらく視線を交わしたあとに二人はそれぞれの道に進むのだが、この濃密さと緊張感がいいじゃないか。(ほかのドラマのようにインチョン空港を走り回らないしな)
空港の外ではボディガードのジュヒ(イ・ジョンジェ)がヘリンを待っている。
その横を警察の車が通る。そこからシーンは出国審査のテスに変わる。
いいなー、この演出。


テス役のチェ・ミンスは声も演技も渋くて、この男気のあるテス役はまさにはまり役。
が、私の好みはなんといってもボディガードのジェヒ(イ・ジョンジェ)につきる。
最後まで一人の女性ヘリンを守りぬくのだ、これが。色気あるなぁ。しゃべらないで色気があるのだ。姿勢なのかもしれないと思う。


ヘリンとジェヒのセリフ


内心ののしっている?
私はもう善人じゃない
もう戻れない
あなたもいつまで私のそばにいるの
独立したいと思っているでしょ


私が重荷ですか


時々ね


そう思われる前に立ち去るはずが
遅れたな


そう思っていたの?
立ち去ろうと


はい
お嬢様を守る人が現れたら
私は不要だと
自分に言い聞かせていました


ジェヒの最後のシーン。殴られた後の目だけで演技するのだが、最後までただひたすらヘリンを、ヘリンだけをみつめようとするその目が痛々しくて、今思い出しても泣けてくる。