受取人不明
見てしまった、ついに。
毒にやられてしばし呆然。
見てしまったことをすでに後悔している。
決して好きな映画でもないし、かといって嫌いと否定できる映画でもなく、
もう一度見たいかといわれれば即答でイヤと答えられるが、
どうしようもなく記憶の細胞にインプットされてしまう映画なのだ。
ヤン・ドングンが田んぼにバイクで突っ込んで半分土に埋まったまま死んでしまうあっけなさ。
そのヤン・ドングンの死体がそのまま凍ってしまって、それを見つけた母親が氷を溶かして息子を掘り出すシーンが衝撃すぎてしばらく引きずりそうだ。
ストーリー性というかドラマ性がないから余計にひとつひとつがくっきりと毒を残してしまう。
ストーリーに逃げないからだと思う。
だから私は余計に嫌なのだ。逃げないから。苦手なのだ。