「大停電の夜に」


時期はずれに鑑賞。


クリスマスイブに東京が大停電に。
誰もが家路を急ぎ、もしくは誰かに会いに行こうとしているそんな夜に。



非常時での出会い、しかもクリスマスイブ。そしてそこから何かがうまれる。
そんな期待をしながら見ていたのだが。
それが何故だか、どのエピソードも心を打たない。
何かに似ていると思った。
CMの中で時々みかける、ストーリー仕立てになっているCM。
それを見ている感覚だ。それが何個もあるのだ。
意外性もなく、すべてが予定調和の中に落ち着いていく。


それと、セリフが気になって仕方がない。
誰もが想像通りのことを話す。
淡島千影も井川遥も、誰もかれも。


停電=蝋燭屋の設定で田端智子のキャラクターが必要だったのかもしれないが、
彼女の背景には一切触れらない。だから唯一面白かった豊川悦司とのジャズバーでのやりとりも面白いだけで終わってしまうのだ。


長いCMを見せられた感覚。