「遥かなる山の呼び声」

かっちょええー、
といえば、


ついこの間再見したこの映画の健さん
そりゃあもう、かっこよかったとです。
何から何までかっこよかとですが、
特に
老馬を乗りこなす健さんが、
スローモーションの映像にも耐えうる健さん
かっこよかとです。


「奥さん・・・」と倍賞千恵子に呼びかける健さんも、
野原でハナ肇兄弟と殴りあう健さんも、
パトカーに向かって歩いていく健さん
列車の中で泣く健さんも。


かっこいいのは健さんだけじゃない。
夫亡き後、女手一人で武志を育てながら牛飼いをしている民子(倍賞千恵子)も、韓国ドラマの子役をも凌ぐ演技力の吉岡君(この映画の武志の演技は本当に凄い)も、撮影の高羽哲夫も、音楽の佐藤勝も、そして監督の山田洋次も。


そしてできることならこの映画を映画館でもう一度見たかった。
大きなスクリーンで映画館の椅子に埋まって、スクリーンの向こうから馬に乗って走ってくる健さんを見たかった。それに、北海道の四季を美しく優しく切りとる高羽さんの映像、余分な演出をしない山田監督の手腕も(実はそのくせものすごく計算しつくしているのだが)。


いつも正月に寅さんを見ていたせいか、
どうもこの季節のなると松竹映画を見たくなる。