「男が愛するとき」総括

たいそうなタイトルだが、この3連休でやっと最終話に追いついた。


なんでジフンが死ぬんじゃ!
じゃ、「男が愛するとき」ってのはいったい何なんじゃ!
このドラマはいったい何が言いたいんじゃ!


ってな最終話だったんで、


一晩考えて、冷静になって、結論をだしました。(誰にも頼まれてないが)


このドラマは
これ以上は愛せないというほど1番目の女を愛してしまった男が、2番目の女を1番目と同じように愛せるのか、愛するときはくるのかというのがテーマだったんだと。


そうするとなぜジフンが死ななければならなかったのかという疑問がとけるのだ。ストーリー上はソッキョンがジフンをねたんで殺させたのだが、2番目の女(ジョンウ)を1番目の女(インヘ)と同じように、インヘ以上に愛することができなかったジフンは最後に死ぬしかなかったんだと。


以下りとるのひとりごと。
ドラマをみているとジフンはもちろんジョンウを大事にしているし、惜しみなく愛を与えているのは分かる。私もジョンウが好きだし、このままジフンと幸せになってくれと心から願わずににはいられないし、このままどんどん話を進めてくれと思った。
ジフンはインヘがジョンウの双子の姉だということがわかっても動揺をみせず、同じ屋根の下で暮らすことになっても、インヘへの態度は不自然なほどきっぱりしているから、それはそれで、いい男じゃ、やっぱりジフンはいいわと思ったわよ。
でも、でもね、いくらジフンが「ジョンウを愛している」と言っても、ジョンウに向かう愛と昔インヘに向けた愛はまるっきり違うものだということは分かるのだ。
いや、本当は分かるだけじゃなくて、もっと分からせなきゃいけなかったんじゃないかと思う。そこが問題だったんじゃないかと。そこは演出の力不足、もしくはコ・スとパク・ジョンアの演技不足だったのか。(ごめん、コ・ス君、本当はすごく好きな俳優なんだけど)

ジョンウがインハと姉妹だったという事実もジョンウの病気も、ジフンに与えられた試練なのだ。ジョンウを今まで以上に愛さなければいけない状況になって、ジフンがインヘへの思いを完全に断ち切り、インヘ以上にジョンウを愛することができるのかという試練。ジフンとインヘが昔すごした海に過去の思いを断ち切るために行くシーンがあるが、ここもいまいちだったな。二人の切ない思いっつのは全く感じられなかったし、教会でジフンが懺悔するシーンもあるが、ジフンがいい人すぎて懺悔が懺悔になってないよ。


で、りとる作のエンディングは
ジョンウは娘ジウ(ドラマでは息子だったが)を残して死に、ジフンが娘を育てる。ジウにはチェロの才能があり・・・と続くのだが。