残虐記(桐野夏生)


つい引き寄せられるように読んでしまうのが桐野夏生の本。
後味悪くて、どんよりするのがわかっているのに。


小学校4年生の時に鉄工所の工員に拉致され1年あまりをその男の部屋に監禁された少女の話。


残虐記

残虐記


自分を性的な人間だとして、傷と対峙するために、というよりも、傷により深く沈むために紡ぐ性的な妄想に嫌悪感も違和感もない。むしろそれが当然にように感じてしまう。