百年の孤独

ついに読了。


「この一族の最初の者は樹につながれ、最後の者は蟻のむさぼるところとなる」

最強の登場人物達だった。
特に、アウレリャノ大佐とアマランタ。
理想や正義のために戦ったのではなく、ただ自尊心のためだけに戦い続けた大佐と、愛にあふれているのに、その愛をどう表現し与えるべきかを知らずに自分が死ぬ最後の日までひたすら縫い物を続けたアマランタ。
こんな登場人物いままで知らなかったよというような濃ぃーい人ばっかりで、この人物たちがみんなそろいもそろって他人との関わりを無視した(家族も含めて)行動を何代にもわたって繰り返す。それはとりもなおさず個々人が孤独と徹底的に向き合っているからなのだが。


こんなのついていけないよ、といいながら後々まで記憶に残ってしまう手ごわい本なのだ。