「善き人のためのソナタ」

正月休み9連休の最後に見たのがこれ。
評判どおりでした。
ラストがいいです。

全く映画の感想ではないが、何に一番魅かれたかたいうと、

この男、ヴィースラーからにじみ出る「孤独」と「職務への忠実さ、ただし自分の気持ちにも忠実」、そして事が終わればまた職務に忠実に戻る、という一貫性に猛烈に魅かれてしまった。そして、ヴィースラーとドライマンは最後まで直接会うことも、語ることもないということにも。


ちょっとだけ難があるとすれば、ヴィースラーの感情の分岐点がどこなのか、ということ。
確かに「善き人のためのソナタ」を聞いて涙するのだからそこがその時点といわれればそうだと思わざるを得ないのだけれど、しかも「この曲を本気で聴いたものは悪人にはなれない」なんて言われるわけだから、でもどうもこれは唐突に思えてしょうがない。もっとストンと私にもわかるレベルで教えてもらえるといいのだけれど。


あんまりにもいい映画だと粗を探してみたくなるものです。