やがて目覚めない朝が来る 

私の中ですごく腑に落ちたところがあった。

「べつにどうということもない時間だったが、あれこそまさに、もっとも幸せな時間だったのかもしれないと今になって思う。(途中省略)満ち足りた時間。欲しいものがみな揃っているから満ち足りるんじゃない。なにかが欲しいと思う必要がない、そういう欲望とは無縁でいられる、ゆらゆらと時間の中に漂っているかのような・・・・・・」

ああ、幸せだなあと思う瞬間がある。そういうときに何故自分が今幸せと感じるのだろうと思った。それはその時々で具体的なことがあってそれで幸せを感じるのだが、もっと大きく表現するとすれば「何かが欲しいと思う必要がない」時なのかも。

こういうことを言葉にできるんだ。

福音の少年 (角川文庫) [ あさのあつこ ]

男子達はとっても魅了的なのだが、藍子が何故そんなことをしているのかという動機が全く理解できず消化不良。だからミステリーとしても中途半端な終わり方だった。


償い (幻冬舎文庫)

読みました。